2021年は丸一年をリタイア状態で過ごした初めての年でした。
2021年の振り返り
出来事
家の売却
普通のサラリーマンがリタイアすると通勤のことを考える必要がなくなりますが、我が家は子供もいないので通勤する必要がなくなるということは住む場所の制限がなくなるということを意味します。
リタイア前に、通勤がそんなには不便ではないという以外にはあまり価値の無い場所に持ち家(マンション)を購入してしまいましたが、リタイア後にそこでの生活がつまらなくなってしまったので家を売りに出すことにしました。
きっかけは5月の中旬から6月の中旬にかけて札幌に滞在したことです。
札幌は持ち家の最寄りの都会より小さな街ではありますが、必要なものは揃っており街中の緑も豊かで自然へのアクセスも容易、道路が分かりやすく整っており平坦で交通渋滞も少ない上に都会まで徒歩で行けるところに住むことができるという点で、持ち家が勝てるところは内装以外には何一つ無く、このようなところに割安で住めるのであればわざわざ大都市圏の郊外の築古マンションにこだわる必要もないということで売りに出すことにしました。
7月に販売活動を開始して、値下げに次ぐ値下げで12月末にやっと契約を行うことができました。引き渡しまではまだ少しあるし、住宅ローンの本審査が通らないなどの多少のリスクを孕んではいるものの、ようやくひと段落しました。
ノマド生活(持ち家からの逃避)
5,6月の札幌滞在が楽し過ぎたので夏も札幌で過ごすことにし、その滞在中に8,9月の2か月分の滞在を手配しました。
6月に札幌から帰宅し1ヶ月と少しの間持ち家で生活し、8月に再度札幌へ出発、その後の札幌滞在中に秋から冬にかけてのノマドプランを立てました。10月上旬に帰宅し10月の中旬から12月の初日までを京都、1月の中旬までを福岡、3月の初日までを那覇、4月の後半までを札幌で過ごし、持ち家には戻らないというものです。
2021年で言うと、札幌に3ヶ月、京都に1ヶ月半、福岡に1ヶ月滞在したので、半年近くを持ち家以外の場所で生活したことになります。
京都、福岡に滞在したおかげで札幌の良さを改めて認識したのと同時に、札幌に限らずとも地方都市の生活は快適だと思いました。
支出
2021年全体の支出は以下の通りです。
費目 | 支出 | メモ |
---|---|---|
食費 | 263,610 | |
外食 | 160,637 | |
交通費 | 230,922 | |
自動車 | 117,507 | レンタカー |
交際費 | 0 | 自治会を退会したので支出無し |
特別な支出 | 87,090 | Apple Care, HomePod mini購入等 |
趣味・娯楽 | 231,591 | ハイキンググッズ購入等 |
水道・光熱費 | 108,879 | |
衣類・美容 | 45,195 | |
日用品 | 16,246 | |
通信費 | 62,697 | 4.7万円はネット固定回線 |
その他 | 108,638 | 法律相談、次世代住宅ポイント返金、クレカ年会費 |
住宅 | 1,170,150 | 23万円は管理費・修繕積立金、それ以外はAirbnbやホテルの宿泊費 |
医療費 | 146,203 | 6万円は健康診断(2人分) |
税・社会保険 | 67,200 | 固定資産税 |
保険 | 3,160 | |
小計 | 2,815,717 | |
税金(集計外) | 2,896,894 | 住民税(確定申告分)、予定納税、健康保険(任意継続) |
寄付金 | 12,000 | 2021年分のふるさと納税の請求 |
楽天ポイント使用 | 278,848 | 主にハイキンググッズの購入 |
合計 | 6,007,801 |
楽天ポイントの利用を除いた支出は 5,728,953円 です。
普段の月報で記載しているのは小計までですが、ここではリタイア翌年にだけ発生する住民税(確定申告分)と任意継続健康保険料も記載しています。2022年はリタイア2年目だし晴れて住民税非課税世帯になったし家も売却したので税金の支払いがかなり減る予定です。
年金はリタイア直後から免除申請しており今後も継続する予定ですが、年金・保険・住民税を節約する余地が狭くなってきているのが気になります。抜け道がなくなってしまった後であっても日本に住民票を置く理由はこれまで支払ってきた年金を回収したいという思いだけになりますが、もし年金を支払ってくれPR(Permanent Residence: 永住権)をくれる国があれば全財産を持って移住したいです。
現実的にはどの国も低賃金の労働者か超富裕層の資本家しか求めていないので厳しいとは思います。
資産・投資
2020年末比で総資産が18.2%増えました(みなし税引き後)。各月の増減は以下のとおりです。
我が家には生活防衛資金のような枠は存在しないので、上記の570万円強の支出を含んでの増減です。
特定口座
投資信託と国債(変動10年)があります。投資信託は夫婦2人とも eMAXIS Slim先進国株式インデックス のみ保有していますが、リスク資産割合のリバランスのため2021年には私の口座で3回売却しました。
SPXL/TMFの最小分散レバPFも継続しており、2021年末までは以下のような成績でした。毎月手動でリバランスしないとならないので月の初めは遅くまで起きていないとならず、特に冬時間の間は米国市場が23:30に始まるのできついです。
つみたてNISA/iDeCo
つみたてNISAは途中で気が変わってVTI連動だのS&P500連動だのオルカンだのとちょくちょく乗り換えてしまっていますが、いずれも海外株式インデックスです。今は eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) に落ち着いています。
iDeCoは年金免除者が新規の積立をすることはできないので運用指図者であり、事実上放置です。
各資産の割合は以下のとおりです。
- 現金: 10.2%
- 債券(特定口座 10年変動国債): 27.1%
- 投資信託(特定口座 株式インデックス): 56%
- 投資信託(つみたてNISA 株式インデックス): 1.9%
- iDeCo(たわらノーロード先進国株式): 1.3%
- ETF(SPXL/TMF): 3.6%
ETFはあくまでも実験なので、株式インデックスと現金同等資産の割合を求める際には算入していません。
クレジットカード
2020年には夫婦それぞれで保有していたビューカード(ルミネ、ビックカメラ)を解約し、モバイルSuicaもモバイルPASMOに変更し、完全にJR東日本の仕組みから脱出しました。
持ち家はJR東日本管内ですが、今後の住まいがJR東日本管内になることは多分無いのでJR東日本の仕組みを使う理由が無いというのと、複雑怪奇な各種サービスを使うのが面倒になったからというのが脱出の理由です。
2022年の予定
持ち家
2021年末に契約した方に対しての引き渡しが無事に終わることを祈っていますが、もしうまくいかなかった場合は引き続き販売活動をすることになります。
仮に契約が取消になったとしても札幌への移住を遅くとも4月下旬には行いたいので、それ以降は空き家状態で販売活動を行います。
もし引き渡して決済まで完了したら、入ってきたお金はどこかのタイミングでアセットアロケーションに従った分配を行います。
アセットアロケーションの変更
今は株式インデックスと現金同等資産を60:40の割合で運用していますが、どこかのタイミングで75:25に変更したいと考えています。
それが今年なのか来年以降なのかはまだ決めていません。
リバランス時期の変更
四半期に一度リバランスすることにしており、1,4,7,10月で考えていましたが、1月は日本の休みと米国の休みのタイミングがずれ、日本に投資していないにも関わらず取引できない日が多くあまり具合が良くないので連休が無い3,6,9,12月の月初に実施することにします。1月分は既に行ってしまったので次は3月に実施します。また、定めたアセットアロケーションからの乖離幅が1.5%以上の場合にリバランスすることにします。
1,4,7,10月は変えずに日付だけを月初以外の日にずらすことも考えましたが、集計してからのリバランスという線を崩したくないのでキリの良い月初のタイミングを優先させ、リバランス月をずらす方を選びました。
クレジットカードの方針
アクティブなクレジットカードは3種類あります。
SFC-Gはリボ払いの設定を毎月行えばポイント還元率が1.3%になるのと使い勝手が良いので今年もこれをメインにしていきます。
使い勝手が良い例としては、Airbnb等の高額決済の試みが承認されなくても、カード会社からのSMSが来てメッセージの中にあるリンク先にアクセスし自分で承認してすぐに再度決済ができるというようなところです。楽天カードの場合、決済が承認されなかった後にこちらから営業時間内にコールセンターに連絡して制限を解除してもらう必要があります。いずれにせよ最初の決済は拒否され、それ自体は不正利用防止の観点から仕方のないことだとは思いますが、その後の対応に大きな違いがあります。楽天カードは人とやりとりしないとないとならないという点が面倒です。
SFC-Gの年会費を安くしたり還元率を上げるにはリボ払いの手数料(金利)を支払わなければなりませんが、リボ払いの金利を最小にするためには毎月支払額の増額申請しないとならず少し面倒なのと、私が何らかの事情で申請できなかった時に金利を満額払わないとならないリスクがありますが、毎月26日に申請するというスケジュールを夫婦共有のカレンダーに登録したのと、妻にも増額申請できるようになってもらうという方法でリスクを減らすことにしました。
楽天カードは特定用途では使い勝手が良いので、楽天市場での物品購入と投資信託の購入で使用します。EPOSカードは年会費無料のETCカード、PASMOチャージ及び保険(自動付帯保険とエポラク)が主な用途です。
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