リタイア後で時間はたっぷりありますが、資産管理に時間をかけても無駄なので最小限の力のかけ具合でやっています。
私だけでやっていると私に何かあったときに共倒れになってしまうので、最近妻と一緒にやるようにしました。
やること
- 支出の集計
- 資産の集計
- リバランス
これだけです。
1. 支出の集計
支出の記録はMoneyforward ME(マネフォ)に集めるようにしていますが、無料版なので登録・連携可能な口座数に上限があり、10口座までです。そこに夫婦の主要な口座を登録しています。
2人分を合わせるとこれだけで大体10くらいにはなってしまいます。他に地方税・国保の支払いに使う銀行口座がありますが、年に数回しか取引が発生せず、手入力で十分賄える範囲なのでマネフォとは連携していません。
集計作業は単純で、月初に前月のマネフォのカテゴリーごとの支出をNumbers(アップルのスプレッドシートアプリ)に転記するだけです。
マネフォの便利なところは、決済日付に関わらず新しく上がってきたデータを「新着」として見ることができるところで、クレジット決済でデータ反映が遅く中旬や下旬に先月の売り上げが上がってきたとしても気付くことができ、そのような支出を把握し次第Numbersの集計シートに反映させます。
マネフォ自体は一応レビューのために週次で見ています。なので作業としては以下の通りです。
タイミング | やること |
---|---|
月初 | マネフォからNumbersへの転記 |
週次または気が向いた時 | マネフォを見て先月の決済が新着として上がってきたらNumbersへ反映 |
今のところ特に何らかの対策が必要なほど支出が多くなるという事もないので、経過観察のみです。
この方式だとサマリーデータをNumbersに蓄積していくことになるので、1年以上前のデータを見ることができないというマネフォ無料版の制限も関係なくなります。
2. 資産の集計
不動産を除く資産は証券口座と銀行口座にあります。現時点の内訳は以下の通りです。
口座 | 用途 |
---|---|
SBI証券(妻) | 最小分散レバレッジドPF(SPXL/TMF) |
楽天証券(夫婦) | 主力の投資信託(特定口座・つみたてNISA)と国債(変動10年) |
楽天銀行(夫婦) | 普通預金(ペイオフ限度額上限) |
毎月末に上記全ての資産をNumbersに転記し、総額・前月比・リスク資産の割合を割り出します。20分もあればできる作業です。
投資信託の基準価格もETFの価格もAPIで引っ張れそうなので自動化できる気はしているのですが、毎日見ても仕方ないしiPhone/iPadしかない我が家の場合は少しだけ新規の投資が必要になりそうで、そこまでするくらいなら今のままで良いと思っています。
3. リバランス
リバランスには2種類あり、それぞれ実施しています。
A. ETF(SPXL/TMF)
最小分散レバレッジドPFは毎月SPXLとTMFのバランスが変わるので、月初の営業日に算出された割合になるようSPXLとTMFを売買します。どうしても出てしまう端数は売買終了後に外貨建てMMFの購入に充て、翌月の売買前に売却します。
一時期はSBI証券で注文がなかなか通らず時間を要してしまいましたが、最近は調子が良いので寄り付きから10分くらいで終わります。
B. ETF以外
今の時点ではSPXL/TMFの運用資産を含まないリスク資産の割合を60%に設定しているので、2の集計の結果乖離があれば60%になるよう投資信託(特定口座)の売買でリバランスします。
今のところおおむね1%以上乖離があればリバランスしています。2の集計が終わってリバランスが必要と判断したらすぐにその分だけ注文します。
基準価格に関わりなく毎月必ずつ発生する動きには以下のようなものがあります。
- つみたてNISAの新規積み立て(無リスク資産 → リスク資産)
- 生活費の支出
もし基準価格が変わらなくても上記の支出により毎月現金が35万円くらいは減ることになります。我が家は裁量の要素が大きいバケツ戦術(bucket strategy)を採用していないので、毎月のリバランスで生活費も確保しています。
まとめと今後の課題
資産の集計とリバランスで費やす時間はひと月に60分もありませんが、支出の集計の方は金額が小さい割に細かいデータがたくさんあるため同じくらいの時間がかかっていると思います。もし更に費やす時間を減らすのであれば週次のレビューをやめて月次だけにするくらいでしょうか。1-2年集計を続けると大体支出の傾向がわかってくるのであまり具(つぶさ)に見ても仕方ないという気はしています。
今後の課題はリスク資産の割合です。
今のところリスク資産の割合を60%にしていますが、リタイアして給与収入がなくなったためこれを減らすかどうか検討の余地があると考えています。ただ、年齢を追うごとに余命が少なくなっていくので平均寿命までに必要な現金は少なくなっていくはずです。そう考えると今のところは60%のままでも良く、60歳を過ぎたら比率にとらわれず使っていくというのでも良いかなという気もします。
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